看護の現場で活用できる遺伝学・ゲノミクス情報: 看護師向け特集号を無料公開

2003年にヒトゲノムの解析が完了されて以来、遺伝子検査、新生児検診、癌・心臓疾患・精神病などの感受性、疾患のスクリーニング・診断・モニタリング、治療計画等、様々な場面で遺伝学が医療に用いられるようになりましたが、この度看護学国際名誉学会の公式誌Journal of Nursing Scholarshipから遺伝学とゲノミクス情報がどのように看護に関わってくるのかを取り上げた特集号が出版されました。アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究者が執筆したエビデンスレビューも収録し、看護師の知識の向上及び患者ケアに欠かせない遺伝学の応用技術を取り上げます。

無料特集号 New NIH Articles on Genomics in Nursing
⇒プレスリリース Nurses at Forefront of Genomics in Healthcare

Journal of Nursing Scholarshipの編集委員長であるSusan Gennaro女史は「臨床ケアの最前線に立つ看護師にとって、ゲノミクスと遺伝学の応用技術を理解することは患者の健康管理の強化と患者予後を改善するために重要である。この特集号は看護師にとって最も有用な論文を収載している」と紹介しています。編集委員長による特集号の紹介は動画でもご覧いただけます。

患者や患者の家族の教育も行えるように、看護師はゲノミクスがどのように癌リスク評価、予防、診断、治療、長期管理に関わってくるかを理解することが重要で、看護師が根拠に基づいたゲノミクスガイドラインを利用することで、癌リスクの低下、健康・生活の質(QOL)・患者の安全の改善に貢献することが可能になると著者らは示唆しています。

収録されている11本の論文は下記トピックスを取り上げます。
・遺伝子配列等の最新の技術
・癌、メタボリック症候群、心臓疾患等へのゲノミクス活用のエビデンス
・健康管理のゲノミクス活用における倫理的・法的・社会的問題
・健康促進及び公衆の健康を守るためのゲノミクス情報の有効利用の促進

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