多発性硬化症と慢性歯周炎:人口に基づく試験的研究結果を発表 【無料公開中】

Association between multiple sclerosis and chronic periodontitis a population-based pilot study多発性硬化症の病因はまだ完全にわかっていませんが、複数の感染によって疾患が発達することが知られています。今回発表された研究は、最も一般的な慢性感染症の一つである慢性歯周炎と多発性硬化症の関連性を台湾の人口に基づいたデータを用いて調査しています。316名の多発性硬化症の患者と1580名の無作為に選ばれた対照群を調査対象とし、条件付きロジスティック回帰を行い、多発性硬化症と過去に診断された慢性歯周炎との関連が調べられました。
その結果、過去に慢性歯周炎と診断された多発性硬化症患者は25.6%で、対照群は15.4%となり、関連性は認められましたが、性別で確認したところ、この関連は女性のみに見られ、男性は統計的な関連は全く見られなかったとのことです。著者は多発性硬化症と慢性歯周炎の関連性及び性別による差を確認するためには引き続き疫学的研究を行う必要があると締めくくっています。

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Association between multiple sclerosis and chronic periodontitis: a population-based pilot studyfree_access
J.-J. Sheu, H.-C. Lin

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カテゴリー: 感染症学, 歯科学, 神経医学   タグ:   この投稿のパーマリンク

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