臓器提供の登録者数を増やす方法として、ソーシャルメディアの利用が有効であることを示唆した報告が米国移植学会及び米国移植外科学会が提供するAmerican Journal of Transplantation誌で発表されました。
⇒Social Media and Organ Donor Registration: The Facebook Effect
A. M. Cameron, A. B. Massie, C. E. Alexander, B. Stewart, R. A. Montgomery, N. R. Benavides, G. D. Fleming and D. L. Segev
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⇒プレスリリース Social Media Initiative May Help Increase Organ Donations
米国では臓器提供の登録を促すために多数のメディアキャンペーンを行っているにも関わらず、登録者数は増えず臓器の提供を待っている患者が10万人以上に上っています。このような状況の中、FacebookのリーダーシップチームとJohns Hopkins大学の移植チームが協力し、Facebookのタイムラインに臓器提供の意思表示ができるように設定したところ、初日に平均の約21倍の1万3千人の新規登録がありました。Facebookで臓器提供の意思を表示すると臓器提供の登録サイトへのリンクが表示され、また、Facebook上の友達にもその旨通知されるので、連鎖的にメッセージが広められます。その後12日間は平均よりも高い登録者数を記録し続け、合計で約4万人と平均の約7千人を大きく上回りましたが、14日目以降の増加は見られませんでした。筆頭著者であるJohns Hopkins大学のAndrew Cameron氏は「今後は増加の維持が可能な方法を探る必要がある。また、当報告は臓器提供以外の公衆衛生問題対策にもソーシャルメディア・ネットワーク利用は有効な手段である可能性を示唆している」と語っています。
なお、日本では2012年9月よりFacebook上で臓器提供の意思表示ができるようになっています。詳細及び意思表示の方法はこちらをご参照ください。⇒
日本臓器提供ネットワーク
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