本年発表された2011年インパクトファクター(IF)で、Wiley-Blackwell出版の医学・看護・獣医学分野のジャーナルのうち、322誌にIFが付与され、そのうち9誌は初のIFをこの度獲得しました。また、6誌がそれぞれの分野でトップを占め、54誌が各分野で上位10誌の中に入っています。
インパクトファクターを持っている全雑誌の中、アメリカがん協会のCA-A Cancer Journal for Cliniciansが2005年以降保っている連続首位を本年もキープし、史上初の100を超えるIF「101.780」が付与されました。
各分野ごとの状況は下記をご参照ください。
分野 | Wiley-Blackwellジャーナルのインパクトファクター |
医学一般 | Cochrane Database of Systematic Reviews (CDSR) (IF 5.715)は昨年に続き上位10誌に入り、引用回数が2010年の27,366回から2011年には29,593に増加しています。 |
腫瘍学 |
同分野の194誌中19誌をWiley-Blackwellが出版しており、CA-A Cancer Journal for Clinicians (IF 101.780)は2005年連続首位をキープしています。 |
血液学 |
同分野の68誌中15誌をWiley-Blackwellが出版しており、Stem Cells (IF 7.781)及びJournal of Thrombosis and Haemostasis (IF 5.731)は上位10誌に入っています。 |
病理学 |
同分野の78誌中15誌をWiley-Blackwellが出版しており、The Journal of Pathology (IF 6.318)は病理学の基礎研究誌の中ではトップのジャーナルとなっています。 | アレルギー |
Clinical and Experimental Allergy (IF 5.032)は昨年のIF 4.195から20%上昇しており、3位の座を7年間キープしています。Allergy (IF 6.271)は7年連続2位を保持しています。 |
免疫学 | Immunological Reviews (IF 11.148)は昨年同様6位となっています。 |
神経学 | 米国神経学会及び米国小児神経学会のAnnals of Neurology (IF 11.089)は自己最高値を記録し、同分野中3位となっています。 |
内分泌・代謝学 |
同分野の上位20誌中3誌をWiley-Blackwellが出版しており、Obesity Reviews (IF 7.038)は昨年のIF 5.862から20%上昇しています。 |
肝臓学 | 同分野の74誌中14誌をWiley-Blackwellが出版しており、うち10誌のIFが上昇しています。米国肝疾患学会のHepatology (IF 11.665)は昨年に引き続き2位をキープしています。 |
リウマチ |
米国リウマチ学会のArthritis and Rheumatism (IF 7.866)は3位及びArthritis Care & Research (IF 4.851)は6位と、両者とも10位以内に入ってきています。 |
薬物乱用 | 同分野の上位5誌中3誌はWiley-Blackwellが出版しており、1位のAddiction Biology (IF 4.833)は昨年のIF 4.152から16%上昇しています。 |
歯科学 |
Periodontology 2000(IF 3.961) 及び Clinical Implant Dentistry and Related Research(IF 3.532)が同分野で1位と2位を獲得しています。 |
獣医学 |
同分野の143誌中16誌をWiley-Blackwellが出版しており、うち8誌はIFが上昇、Journal of Veterinary Emergency and Critical Care (IF 2.038)は昨年のIF 0.852から139%上昇しています。 |
※2011 Journal Citation Reports® (Thomson Reuters, 2011)
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