当ブログで以前にご案内しました2013年創刊のオープンアクセス誌、Clinical Case Reportsの初号がこの度出版されました。掲載論文にはどなたでも無料でアクセス頂けますので、この機会にご一読ください。
本誌は世界保健を改善し、臨床の理解をより深めることをビジョンに掲げて創刊され、医師、看護師、歯科医、獣医などあらゆる医療従事者からのケースレポートを掲載予定です。
編集委員長のDebra Jacksonが選定した初号のハイライト論文を併せてご紹介します。
Multiple bone metastases detected 10 years after mastectomy with silicone reconstruction for DCIS and contralateral augmentation
森龍太郎先生、長尾育子先生(岐阜県総合医療センター)
要約: 非浸潤性乳管がん治療後に多発性骨転移が発見される。対側浸潤性乳がんからの転移と考えられる。
A perioperative uncontrollable bleeding in an elderly patient with acquired hemophilia A: a case report
Andrea Cortegiani, Vincenzo Russotto, et al.
要約: 第VIII因子阻害物質の力価が高く、バイパス止血製剤や免疫抑制療法への反応が乏しい血友病Aに帰する制御不能な周術期出血。
また、本誌はケースレポートに加え、下記のような重要な臨床所見を表す画像イメージを取り上げるClinical Imagesセクションも設けています。
What is the diagnosis for this rash?
Namrata Singh and Shireesh Saurabh
要約:チャーグ・ストラウス症候群を病歴にもつ46歳の女性に再燃がみられた。カオヨーというベトナム伝統療法による発疹だったが、特に子供においては身体的虐待に間違われる可能性があるので、病歴を注意して聴取する必要がある。
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