2014年創刊、日本救急医学会の公式英文誌Acute Medicine & Surgeryの初号が出版されました!

AMS Tanaka Editor in Chiefこの度、日本救急医学会の公式英文誌、Acute Medicine & Surgery(AMS)の初号がオンラインで出版されました。2015年末までどなたでも無料で全文にアクセス頂けますので、是非この機会にご閲覧ください。また論文投稿も随時受け付けています。

■全誌無料公開中■
Acute Medicine & Surgery(AMS)
編集委員長: 田中 裕
    (順天堂大学医学部付属浦安病院教授)

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AMS編集委員長 田中 裕 先生によるご挨拶

救急医療は“医”の原点であり、かつ、すべての国民が生命保持の最終的な拠り所としている根源的医療と位置付けられています。原始の時代から人類にとって医療の最大の課題は、外傷や急性感染症などの急性病態でした。洋の東西を問わず多くの人命が急性病態で突然失われたことは歴史が示す通りであります。このように人類は突然襲う急性病態に絶えず脅え続けてきました。この人類最大の課題である急性病態を扱うのがまさに救急医療であります。急性病態は、とき、ところ、老若男女を選ばず突発し、速やかに進行します。人々が「いつでも、どこでも、だれでも」適切な救急医療を受けられることを望むのは当然であります。救急医療は一種の危機管理システムであり、「健康で文化的な」生活に欠かすことができない社会基盤ということができます。また一方で救急医療は生命への挑戦であります。まさに命が失われようとしているとき、科学的根拠に基づいた救命の可能性を探ることに救急医療の醍醐味があります。

2014年1月、日本救急医学会の英文誌Acute Medicine & Surgery(AMS)が創刊されました。AMSでは内因・外因を問わず幅広い急性病態に関する論文、外傷・熱傷を含む急性疾患の疫学的研究、救急システムや病院前救護、さらに救急室での初療から集中治療に至る幅広い領域の研究を網羅しています。創刊号となる1巻1号は総説、原著論文、症例報告、レター等の11編の記事により構成されています。救急医学会の会員以外の読者様も2年間はすべての論文を無料で閲覧いただくことができ、また「Early-View」として採択済み論文の先行公開や、Highlight articlesなどもご覧いただけます。

AMSは数年以内のインパクトファクター獲得、PubMed収載を目標とし、また、本誌をもって我が国の救急医学研究を国際社会に情報発信するとともに、アジア諸国の救急医療の牽引者としてその発展に尽くしていきたいと考えます。
AMSを日本発の私たちのジャーナルとしていっしょに育てていきましょう。

皆様からのご投稿をお待ちしております。

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