2014年11月、Wileyは全世界を対象に、学会への所属についての意識調査をオンラインで実施しました。約9千人から得た回答の分析結果がこのほどまとまり、その概要が研究者・図書館員・学会関係者を対象にするブログWiley Exchanges上で発表されました。
- 記事を読む What matters to members? We found some surprising answers with our recent membership survey (March 23, 2015, Wiley Exchanges blog)
回答者全体のうち約70%が、過去12カ月の間に何らかの学会に会員として所属していたと回答しました。会員になった理由として最も多くの回答者が挙げたのは「学会が提供する学術コンテンツの質の高さ」、次いで「学会の威信の高さ」「年次大会への参加資格を得るため」「職業資格を得るため」「ネットワークづくり」の順でした。
一方、過去12か月間に学会の会員になっていなかった回答者(全体の26%)にその理由を聞いたところ、25%が「会費の高さ」を挙げました。興味深いことに、それに次いで多かった理由は「勧誘されなかったから」(15%)で、「自分の分野にどんな学会があるか知らない」「会員になることを考えたことがなかった」が後に続きました。多くの学会が会員の増加を目標に掲げる中で、非会員に向けての情報発信に改善の余地がある実態が浮き彫りになりました。
また学会に所属するメリットのうち特に重視する項目としては、会員からは「学会の論文誌へのアクセス」、非会員からは「継続教育の機会」が第一に挙げられました。
各学会が会員を対象に意識調査を行うことはよくありますが、学会や分野の枠を超えて、また非会員も対象に含めて行われた調査は珍しく、会員の増加やサービス向上をめざす学会にとって参考になりそうです。この調査の結果をさらに詳しく伝えるインフォグラフィクスとホワイトペーパー(調査結果報告書)は無料でダウンロードできます。
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- 関連記事 Actions and insights for societies from our membership survey (March 27, 2015, Wiley Exchanges blog)
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