バットマンが悪と戦っている合間に、何か食べるとしたらリンゴとフライドポテトのどちらを食べるだろう?国際肥満学会のPediatric Obesity(小児肥満症)誌に掲載された研究によると、子供たちのヒーロー像に対する意識が、より健康な食生活を送るための手助けとなることが発表されました。
この研究は6才から13才の子供22人を対象として4週間にわたり行われました。単に「リンゴとフライドポテト、どっちを食べる?」と聞いただけの時、リンゴを選んだ子どもは9.1%でした。ヒーローとそうでない人物像6人ずつ、計12人の写真を見せて、それぞれ「この人はリンゴとフライドポテト、どっちを食べると思う?」と質問して一通り答えさせた後に、では自分はリンゴとフライドポテトのどちらを食べたいかと聞くと、リンゴを選ぶ子どもは45.5%に増えました。特に、6人のヒーロー全員について「リンゴを食べると思う」と答えた子どもは、62.5%が自分のためにもリンゴを選んでいます。質問を変えて、サラダなどヘルシーな食べ物とそうでない食べ物6点ずつ、計12品目の写真を見せて、それぞれ「この食べ物はヘルシーかそうでないかどっち?」と質問して答えさせた後に、リンゴとフライドポテトのどちらを食べたいかと聞くと、リンゴを選んだ子どもは18.2%に減っていました。
子供に「体によいものを食べなさい」と直接言うよりも、子供が好きなヒーロー像を取り上げて、「このヒーローだったら何を食べると思う?」と聞いた方が効果的であり、食生活改善につながる可能性があると締めくくられています。
プレスリリース原文(英語)
⇒ What Would Batman eat? How Perceptions of Superheroes Influence Childrens’ Food Choices
この研究を報告する論文は、国際肥満学会の学会誌、Pediatric Obesityに掲載されています。
⇒Original Article(英語) 全文に無料でアクセスいただけます
What would Batman eat?: priming children to make healthier fast food choices
B. Wansink, M. Shimizu, G. Camps
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