石油資源の枯渇や地球温暖化への懸念から、代替エネルギー源の有力な候補のひとつとして、穀物由来のバイオエタノールなどバイオ燃料の研究開発が各国で進められています。
しかし、ドイツの学術団体「自然科学者レオポルジナ・ドイツアカデミー」が20人余りの専門家の協力を得てこのほどまとめた政策提言書”Bioenergy – Chances and Limits”は、周囲の環境への悪影響や食糧生産との競合という面から見て、バイオ燃料は太陽光発電や風力発電といった他のエネルギー生産手段より劣ると指摘。ドイツ政府はバイオ燃料を推進すべきでないとの立場を明確に打ち出しています。
この提言書は、下の化学ニュースサイトChemistry Viewsの記事からリンクされていて、無料で読むことができます。
⇒ Chemistry Views - Critics of Biofuels