IUPAC化学教育委員会・Peter Mahaffy委員長が語る、今後の化学教育が進む道(Chemistry Viewsインタビュー)

IUPAC化学教育委員会委員長・Peter Mahaffy教授

国際純正・応用化学連合 (IUPAC) 化学教育委員会のPeter Mahaffy委員長(カナダ・King’s University College教授)が、化学ニュースサイトChemistry Viewsのインタビューに答え、今後の化学教育に必要とされる変化について考えを語っています。
 ⇒ Where Chemical Education is Heading: Interview with Peter Mahaffy

Mahaffy委員長は、今の若者が求めている知識は、日々の生活に関わりを持ち重要な問題の解決に役立つような種類のものだと考えています。その上で、自分たち化学教育者は、若者に化学をエキサイティングな学問として見せることに十分成功していないとして、気候変動・エネルギー問題のような地球規模の課題の解決に有効な知識を教えられるように化学教育を変革する必要があると訴えます。

また近年のIT技術の発達により、分子の構造や反応からグローバルな気候変動まで、実感レベルでは理解しにくいさまざまな現象が可視化できるようになりました。そういった可視化技術の活用も化学教育の重要な課題のひとつで、その一例として、Mahaffy委員長の大学の附属機関King’s Centre for Visualization in Scienceでは、可視化技術を使った教育的リソースを公開し、学生・一般市民らの科学的理解に役立てようとしているそうです。

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