「著者が語るWiley新刊」第2回では、8月上旬に刊行される Polymeric Chiral Catalyst Design and Chiral Polymer Synthesis の編者を務めていただいた伊津野 真一先生(豊橋技術科学大学教授/機能材料工学専攻主任)に、同書をご紹介いただきます。
Polymeric Chiral Catalyst Design and Chiral Polymer Synthesis
Shinichi Itsuno (Editor)
ISBN: 978-0-470-56820-0
Hardcover / 528 pages / August 2011
価格 US$149.95
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高分子触媒の進歩は目覚ましく、高性能高分子不斉触媒が次々と開発されています。低分子の触媒の性能を凌ぐものも多く、いまや高分子不斉触媒は有機合成において不可欠の手法の一つです。従来のアキラル高分子を担体とした高分子不斉触媒にとどまらず、合成キラル高分子の利用も進められています。キラル高分子を自在に合成できると、次世代型の高分子不斉触媒設計が可能になるだけでなく、キラル高分子の応用分野が格段に広がることが予想されます。
本書では、従来型の高分子側鎖固定化型不斉触媒の進歩をはじめとして、高分子主鎖組込み型不斉触媒、ラセン高分子の合成とその応用などを中心に、キラル高分子の第一線の研究者がキラル高分子触媒とキラル高分子合成について詳しく解説しています。
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