ホウ素化合物の合成で数々の画期的な業績を上げているドイツ・ヴュルツブルク大学のHolger Braunschweig教授が、ホウ素-ホウ素結合形成の研究史を回顧する総説(Minireview)をAngewandte Chemie International Editionに発表しました。
⇒ Braunschweig, H. and Dewhurst, R. D. (2013), Single, Double, Triple Bonds and Chains: The Formation of Electron-Precise B-B Bonds. Angew. Chem. Int. Ed.. doi: 10.1002/anie.201208189 (本文を読むにはアクセス権が必要です)
Braunschweig教授は、昨年、ホウ素-ホウ素三重結合を含む化合物「ジボリン」の合成・単離に世界で初めて成功し、大きな話題を呼びました。同教授は、今日のように精密なホウ素-ホウ素結合形成が可能になるまでには、長年にわたって開発された無数の合成法の蓄積があったとして、1925年のA. Stockによる先駆的な業績から最新の研究までをレビューしています。