マンホールが変わる? ポリウレタン系新素材のマンホール蓋はこんなに優れモノ

次々と新材料が登場する中で、昔から変わらない素材で作られ続けている製品も色々ありますが、路上で目にする鉄製のマンホールの蓋はその代表例ではないでしょうか。「日本マンホール蓋学会」なんていうのもあるんですね。) しかし、このほど開発された新素材の製品によって、長年見慣れた鉄製のマンホール蓋は、そのうち見られなくなるかもしれません。
 ⇒ Polyurethane composites replacing iron for manhole cover manufacture (Materials Views)

米GMI Composites社がBayer社の協力を得て開発した、ポリウレタン系の複合材料によるマンホール蓋は、直径24インチ(約61cm)のもので重量25ポンド(約11kg)と、同サイズで150ポンド(約68kg)以上にもなる従来の鉄製品に比べて6分の1以下の超軽量です。厳格な強度・耐久性試験にパスしたのはもちろん、雨にぬれても滑りにくいため歩行者も安心、また軽量で電気を通さないため作業員の安全性も向上するという優れた機能を備えています。

さらに、こんな意外な利点もあるそうです。鉄製のマンホール蓋は、スクラップとしての転売目的で盗難に遭うことがあり、管理する自治体の負担になるだけでなく、住民が気付かずに通行すると大変危険です。新しいポリウレタン製の蓋は、スクラップとしての価値がないため、盗難に遭いにくいと考えられます。

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