不斉合成研究のパイオニアのひとりとして名高いアンリ・カガン(Henri B. Kagan)パリ第11大学名誉教授が開発したヨウ化サマリウム(Ⅱ) SmI2 は、1980年代以降多くの化学者の関心を集め、一電子還元剤として幅広い有機合成反応に利用されるようになりました。
このほどThe Chemical Record誌に発表した総説(Personal Account)で、カガン教授は、端緒となった自らの初期の研究とともに、官能基変換、炭素-炭素結合や炭素-窒素結合の開裂、還元的脱ハロゲン化などの反応におけるその後の研究の展開をレビューしています。
⇒ Gopalaiah, K. and Kagan, H. B. (2013), Recent Developments in Samarium Diiodide Promoted Organic Reactions. Chem Record. doi: 10.1002/tcr.201200028 (本文を読むにはアクセス権が必要です)