現代生命科学への知られざる貢献者James T. Aquaticus氏に史上初のインタビュー(Chemistry Views)

本日4月1日、化学ニュースサイトChemistry Viewsは、現代の生命科学に多大な貢献を果たしたJames Thermus Aquaticus(サーマス・アクアティカス)氏への初めてのインタビューを実現しました。
 ⇒ Interview with James T. Aquaticus (Chemistry Views)

米国イエローストーン国立公園出身のアクアティカス氏は、既に40年以上にわたって研究生活を続けています。アクアティカス氏の最大の業績は、酵素の一種Taqポリメラーゼの提供によって、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR法)と呼ばれるDNA増幅法に大幅な革新をもたらしたことです。PCR法は分子生物学・遺伝学・法科学・食品科学といった分野で強力なツールとして利用されることになり、この貢献によってアクアティカス氏は、ノーベル賞受賞の栄誉を夢見ました。しかし1993年、ノーベル化学賞は共同研究者である生化学者キャリー・マリスに贈られることになりました。受賞を逃したアクアティカス氏は、マリス氏から感謝の一言を受けることすらなかったそうです。

人知れず長年にわたって科学に貢献してきたアクアティカス氏ですが、最近では彼が「愚かで創造性のないロボットのような連中」と批判する強力なライバルの出現によって活躍の場が減っているため、故郷イエローストーンに戻って静かな引退生活を送ることを考えているそうです。

(なお、このインタビューは、寒さが大の苦手というアクアティカス氏の意向により、サウナ室内で行われました。)

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