大阪大・森田准教授、大阪市立大・工位特任教授らによる、ヘキサメトキシフェナレニルの「量子スピンシミュレータ」 としての可能性に関する論文が、ACIEのHot Paperに選ばれる

大阪大学大学院理学研究科・森田 靖 准教授、大阪市立大学大学院理学研究科・工位　武治 特任教授/名誉教授らのグループは、このほど電子的に安定化されたフェナレニル中性ラジカルの合成に成功し、その電子スピン構造と量子コヒーレンスの分析により「量子スピンシュミレータ」としての可能性を明らかにしました。その成果を報告した論文が、Angewandte Chemie International Edition (ACIE)のHot Paperに選ばれました。
　⇒ Hot Paper: Hexamethoxyphenalenyl as a Possible Quantum Spin Simulator: An Electronically Stabilized Neutral π Radical with Novel Quantum Coherence Owing to Extremely High Nuclear Spin Degeneracy

Hot Paperに選ばれた論文はこちらです。（本文を読むにはアクセス権が必要です）
　⇒　Ueda, A., Suzuki, S., Yoshida, K., Fukui, K., Sato, K., Takui, T., Nakasuji, K. and Morita, Y. (2013), Hexamethoxyphenalenyl as a Possible Quantum Spin Simulator: An Electronically Stabilized Neutral π Radical with Novel Quantum Coherence Owing to Extremely High Nuclear Spin Degeneracy . Angew. Chem. Int. Ed., 52: 4795–4799. doi: 10.1002/anie.201301435

☆　ACIEでは、急速な展開によって注目を集めている分野における研究で、編集委員が特に重要性を認めた論文をHot Paperとしています。
　⇒　最近Hot Paperに選ばれた論文