タンパク質と金属元素を人工的に組み合わせることによって、新規な機能を持つ「人工金属酵素」を設計する試みが、ナノ科学やバイオテクノロジーへの応用への期待から近年ホットな研究テーマとなっています。人工金属酵素の創成にはいくつか方法がある中でも、ケージ構造を有するタンパク質集合体の中に金属補因子を取り込む手法は、高活性・高選択性を持つ触媒の設計に有効なアプローチとして注目されています。
この分野での最新の研究動向を概観し今後の方向を展望する注目の総説(Focus Review)が、東京工業大学大学院生命理工学研究科・上野隆史教授の研究室によってChemistry - An Asian Journalに発表されました。
⇒ Ueno, T., Tabe, H. and Tanaka, Y. (2013), Artificial Metalloenzymes Constructed From Hierarchically-Assembled Proteins. Chem. Asian J.. doi: 10.1002/asia.201300347
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■ 関連書籍 (上野教授が共編者)
Coordination Chemistry in Protein Cages: Principles, Design, and Applications
Takafumi Ueno, Yoshihito Watanabe
ISBN: 978-1-118-07857-0
Hardcover / 416 pages / NEW! April 2013
US$139.95
※ 書名および表紙画像からのリンク先ページで、目次や試読用のサンプル章(Read an Excerpt)などをご覧いただけます。