Wiley-VCHは、各国化学会と共同出版する各ジャーナルで2013年4月に最も多くのアクセスを集めた論文(Most Accessed Article)を発表、その中に、前月に続いて日本の研究室による論文2報が入りました。他のジャーナルの最多アクセス論文とともに、化学ニュースサイトChemistry Viewsで紹介されています。
⇒ Most Accessed Articles: April 2013 (Chemistry Views, May 27, 2013)
Chemistry - A European Journal
東北大・佐々木誠教授研究室による「海産ポリエーテル天然物ガンビエル酸Aの全合成と生物学的評価」に関する論文
Ishigai, K., Fuwa, H., Hashizume, K., Fukazawa, R., Cho, Y., Yotsu-Yamashita, M. and Sasaki, M. (2013), Total Synthesis and Biological Evaluation of (+)-Gambieric Acid A and Its Analogues. Chem. Eur. J.. doi: 10.1002/chem.201204303 (本文を読むにはアクセス権が必要です)
この論文は、同誌の重要論文VIP (Very Important Paper)に選ばれたのに加えて、同誌の表紙を飾り、さらにChemistry Viewsで注目論文として内容を紹介されています。
Asian Journal of Organic Chemistry (Asian JOC)
大阪大・南方 聖司教授研究室発の論文「カルボン酸アミドによるオキサゾリン縮環フラーレン誘導体の直截的合成」
無料公開中 Takeda, Y., Enokijima, S., Nagamachi, T., Nakayama, K. and Minakata, S. (2013), Straightforward and Versatile Synthesis of Fullerooxazoles from C60 and Carboxamides through Radical Reactions under Mild Conditions. Asian Journal of Organic Chemistry, 2: 91–97. doi: 10.1002/ajoc.201200114
2月から3ヶ月連続でAsian JOCの最多アクセス論文となりました。この論文は、同誌の2013年1月号の表紙を飾るとともに、Chemistry Viewsで注目論文として取り上げられています。