Macromolecular Chemistry and Physics誌の2013年6月13日号(Volume 214, Issue 11)は、Shape-Memory Effect in Polymers(高分子の形状記憶効果)をテーマとする特集号として発行されました。
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変形後に特定の刺激を受けると元の形状を取り戻す形状記憶ポリマー(Shape Memory Polymer = SMP)の研究は近年急速な進歩を遂げ、医療用材料などの用途への応用が期待されています。最も多く研究されているのは、温度変化をトリガーとして形状を回復する温度応答性ポリマーですが、それ以外にも光や超音波(高密度焦点式超音波、high intensity focused ultrasound = HIFU)など新規な種類の刺激に応答する高分子材料が開発されてきています。本号では、これらをはじめさまざまな性質を持つ形状記憶ポリマーを対象にした論文11報を収録し、当分野の研究の最前線を伝えます。