<新刊紹介> 不斉有機触媒に関する初めての体系的で大規模な参考書 Comprehensive Enantioselective Organocatalysis(全3巻・2013年9月出版予定)

Comprehensive Enantioselective OrganocatalysisComprehensive Enantioselective Organocatalysis
 ISBN: 978-3-527-33236-6
 全3巻ハードカバー・1352 pages
 2013年9月刊行予定
 刊行記念特価 US $540.00 (2013年12月31日まで有効)
 それ以降の通常価格 US $605.00
(上の書名または右の表紙画像からのリンク先ページで、詳細情報をご覧いただけます)

  • エナンチオ選択的な反応を促進する不斉有機触媒についての最新知識を体系的に網羅する、初めての大規模な参考書
  • 過去5年間で急速に発展した有機分子触媒に関する最新の研究状況を提示
  • 触媒系・反応設計戦略・反応型や全合成における応用など、主要なトピックについて解説
  • 有機分子触媒のパイオニア的研究者らによる寄稿を収録

金属や酵素の代わりに低分子有機化合物を触媒として用いる有機分子触媒は、経済性や環境への負荷の低さから急速に注目を集め、有機合成化学において最も重要な研究領域のひとつに成長しました。有機分子触媒は、他の触媒と比べて安価でリサイクル性に勝ることが多く、また有毒な金属や環境への負荷の高い溶媒を必要としない穏和な条件で反応を進行させやすいため、「グリーン」な化学の実現に役立つことが期待されています。

9月に刊行される本書は、エナンチオ選択的有機触媒反応についてのこれまでで最も網羅的な参考書となるもので、近年の研究成果を反映して、当分野の最新の研究状況を読者に提示します。本書は3巻構成となり、最初の2巻は触媒の構造と活性に関わる主題を論じます。第3巻は、C-X結合やC-C結合への求核付加反応のように、さまざまな反応の種類別に構成され、フリーデル・クラフツ反応、有機触媒的シグマトロピー反応、位置選択的反応、非対称化のための戦略、環化反応、多成分(ドミノ)反応、多触媒系、多段階合成における有機触媒反応などについて解説します。

有機分子触媒のパイオニア的研究者らによって執筆された本書は、触媒を利用する研究者・技術者に幅広く役立ち、この有望分野の研究への入り口にも最適の参考書です。

※ 本書はオンライン版でもリリースされます。(別料金) 価格のお見積り・無料トライアルのお申込みなどは、最寄りの洋書店またはワイリー・ジャパンまでお申し付け下さい。

 編者Peter I. Dalkoの略歴 

ハンガリーのブダペスト工科大学で化学を学んだ後、パリ第6大学でStephan D. Géro教授に師事。米テキサスA&M大学のDerek H. Barton教授・ハーバード大学の岸 義人教授の下でポスドクとして経験を積み、フランスのESPCI(物理・産業化学高等学院)でJanine Cossyの研究室に参加。現在はパリ第5大学医学部でCNRS研究ディレクターを務める。専門は複雑な構造を持つ天然化合物の全合成、有機分子触媒による合成反応の開発、生物医学研究のためのマイクロ/ナノスケール技術の開発など。

 本書の目次 

VOLUME 1: PRIVILEGED CATALYSTS
 PART I: Amino Acid-derived Catalysts
 PART II. Non Amino Acid-derived Catalysts
 Part III: Appendix / Catalysts

VOLUME 2: ACTIVATIONS
 PART I: Asymmetric Catalysis with Non-Covalent Interactions
 PART II: Asymmetric Catalysis with Covalent Interactions
 PART III: Tuning Catalyst Activity and Selectivity by the Reaction Medium and Conditions

VOLUME 3: REACTIONS AND APPLICATIONS
 PART I. Alpha-alkylation and Heteroatom Functionalization
 PART II. Nucleophile Addition to C = X Bonds
 PART III: Nucleophile Addition to C = C Bonds
 PART IV: Ring-Forming Reactions
 PART V: Increasing Complexity

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