今から60年前の1953年4月、ワトソンとクリックはDNAの二重らせん構造の発見を報告する有名なNature論文を世に送りました。そのわずか3週間後に、23歳のシカゴ大学の院生スタンリー・ミラーはScience誌に発表した論文で、原始地球の環境下で単純な前駆物質からアミノ酸が生成されえたことを明らかにしました。この画期的な実験は、後に「ユーリー=ミラーの実験」と知られるようになります。
こういった記念碑的な業績から60年を経て、核酸化学は大きな発展を遂げました。その最新状況を伝える特集号”Contemporary Topics in Nucleic Acid Chemistry” (Volume 53, Issue 6-7, June 2013)がIsrael Journal of Chemistryから発行されました。カリフォルニア大学サンディエゴ校のYitzhak Tor教授を客員編集長に迎えた本号は、核酸化学におけるホットな主題を論じる総説11報を収録しています。
- 目次: Special Issue: Contemporary Topics in Nucleic Acid Chemistry
- 客員編集長Yitzhak Tor教授によるEditorial: Contemporary Topics in Nucleic Acid Chemistry (Editorialは無料公開/他の収録論文を読むにはアクセス権が必要です)