物質・材料研究機構(NIMS)の山内 悠輔 MANA独立研究者らによるメソポーラスPtナノロッドの合成に関する論文が、Angewandte Chemie International Edition (ACIE)のVIP (Very Important Paper)に選ばれました。
この論文は現在、Early Viewとしてオンライン版で先行公開されています。(本文を読むにはアクセス権が必要です)
⇒ Li, C., Sato, T. and Yamauchi, Y. (2013), Electrochemical Synthesis of One-Dimensional Mesoporous Pt Nanorods Using the Assembly of Surfactant Micelles in Confined Space. Angew. Chem. Int. Ed.. doi: 10.1002/anie.201303035
山内独立研究者らは、ポリカーボネート膜を鋳型とした電気化学的な手法によって、多数の細孔(メソポア)を持つ棒状の白金ナノ粒子「メソポーラスPtナノロッド」の合成に成功しました。ナノロッドのような一次元構造を持つ金属ナノ粒子は、メタノール酸化反応や酸素還元反応のためのすぐれた触媒として近年注目され、エネルギー変換の分野で需要が高まっています。今回報告された簡便なPtナノロッドの合成法は、同分野への今後の貢献が大いに期待されます。
★ ACIEでは、二人の査読者が特に重要性を認めた論文をVIP (Very Important Paper)としています。
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