今年は1973年に向山光昭博士らによって「向山アルドール反応」が報告されてからちょうど40年にあたり、その意義を讃える記念シンポジウムなどの祝賀行事が行われています。
その一環として、Angewandte Chemie International Edition (ACIE)に、同分野の代表的な化学者のひとりであるイリノイ大学のスコット・デンマーク教授らによる総説(Minireview)が掲載されました。同反応が確立されるまでに数々の課題がどのようにして乗り越えられたか、また同反応がその後の有機合成化学にどのようなインスピレーションをもたらしたかを総括する内容となっています。
⇒ Beutner, G. L. and Denmark, S. E. (2013), Lewis Base Catalysis of the Mukaiyama Directed Aldol Reaction: 40 Years of Inspiration and Advances. Angew. Chem. Int. Ed.. doi: 10.1002/anie.201302084 (本文を読むにはアクセス権が必要です)
■ 関連文献に興味のある方は、2008年に発行されたChemistry – An Asian Journalの向山博士生誕80年記念特集号も併せてご覧下さい。
- 小林修教授によるEditorial (無料公開)
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