ChemBioChem誌から、生物無機化学のパイオニアのひとりであるイタリアの故Ivano Bertini教授の追悼特集号が発行されました。(Volume 14, Issue 14: September 23, 2013)
- 目次: Table of Contents
- 共同客員編集長のHarald Schwalbe教授(フランクフルト大学)・Harald Schwalbe准教授(米ルーズベルト大学)によるEditorial
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2012年7月に71歳で亡くなったBertini教授は、特にNMRを使った金属酵素の構造解析の分野で多大な業績を遺した、生物無機化学のパイオニアのひとりです。同時にBertini教授は、1981年にフェレンツェで開かれた生物無機化学の国際会議International Conference on Bioinorganic Chemistry (ICBIC)の第1回大会を主催し、そののち同分野の専門学会Society of Biological Inorganic Chemistry(SBIC)の創設(1995年)に尽力するなど、同分野での国際的な研究交流をリードしました。1999年にはフィレンツェ大学にMagnetic Resonance Center (CERM)を設立し、NMRによる生命科学の研究拠点づくりにも貢献しました。
今回の特集号は、Bertini教授の生前の業績を讃え、生命科学研究のツールとしてのNMR/EPR利用と生物無機化学に関する26報の論文を収録しています。
参考リンク
- 化学ニュースサイトChemistry Viewsの追悼記事 Ivano Bertini (1940 – 2012)
- Bertini教授が編集した書籍
NMR of Biomolecules: Towards Mechanistic Systems Biology
Ivano Bertini (Editor), Kathleen S. McGreevy (Editor), Giacomo Parigi (Editor)
ISBN: 978-3-527-32850-5
Paperback /650 pages / March 2012