来年3月の日本化学会春季年会・TCR Lecture講師はコロンビア大Scott A. Snyder准教授｜天然物全合成が専門、Arthur C. Cope Scholar Awardを受賞した注目の有機化学者

tcr_cover 今から来年3月の話というのはかなり気が早いですが、2014年3月27日(木)から名古屋大学・東山キャンパスで開催される日本化学会第94春季年会中に行われる講演会 The Chemical Record Lecture (TCR Lecture) の講師に、米コロンビア大学の有機化学者Scott A. Snyder准教授が選ばれました。

TCR Lectureは、2002年から日本化学会年会で毎年恒例となっている講演会で、日本化学会がWiley-VCHと提携して発行する英文誌The Chemical Recordの提供により、世界的に高名な化学者を講師に迎えて開催されます。

Snyder准教授は、スクリプス研究所で全合成の大家K. C. Nicolaou教授の下Ph.D.を取得、その間にNicolaou教授との共著で名著Classics in Total Synthesis IIを出版しています。その後ハーバード大学のE. J. Corey教授の研究室を経て2006年にコロンビア大に移り、現在に至ります。天然物全合成の研究で数々の顕著な業績を上げ、昨年2012年にはArthur C. Cope Scholar Awardを受賞した気鋭の有機化学者として注目されています。またSnyder准教授は、The Chemical Record誌のInternational Advisory Boardのメンバーでもあります。