Chemistry – An Asian Journalの2013年10月号は、9月26日に満60歳の誕生日を迎えた中国のナノサイエンス研究者Chunli Bai(白春礼)中国科学院院長の記念特集号です。(右の表紙画像)
- 同号の目次: Special Issue: Celebrating Professor Chunli Bai’s 60th Birthday
- 客員編集長のC. N. R. Rao教授によるEditorial: In Celebration of Chunli Bai′s 60th Birthday(無料公開)
※ 上記Editorial以外の論文の本文を読むには、アクセス権が必要です。
1953年生まれのBai氏は、中国科学院で学位を取得した後、カリフォルニア工科大でポスドクとして研究を進めました。帰国後は中国科学院化学研究所の教授を務め、走査プローブ顕微鏡技術や材料科学、分子ナノサイエンスといった分野で世界的な研究者として認められました。
同時にBai氏は、中国科学界の指導的人物のひとりとして、中国化学会会長(1998~20010年)、中国科学院院長(2011年~)などの重職を歴任しています。またBai氏は、1991年から92年にかけて東北大学に客員教授として招かれ、また中国化学会会長としては日中両国間の科学交流を推し進めるなど日本との関わりも深く、その業績から平成24年度の日本化学会名誉会員に選ばれています。
今回の特集号では、Bai氏の幅広い交流関係を反映して、Rao教授や東大・中村栄一教授ら世界各国の有力な化学者から寄稿された、氏が手がけた研究分野に深く関わる論文27報を収録しています。
関連リンク
- 化学ニュースサイトChemistry Viewsの記事: 60th Birthday: Chunli Bai (September 25, 2013)
- Bai氏がAngewandte Chemie International Edition (ACIE)に寄稿したエッセイ: From Chemistry to Nanoscience: Not Just a Matter of Size
- Bai氏がACIEに寄稿した、中国科学院の国際科学交流活動についてのEditorial: International Scientific Cooperation Is Key for The Chinese Academy of Sciences(無料公開)