Computational Molecular Science
Peter R. Schreiner
ISBN: 978-0-470-72307-4
2014年3月刊行 / 全6巻・3384 pages
刊行記念特価 US$1,695 (2014年7月31日までのご注文に有効) / それ以降の通常価格 US$1,995
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マーティン・カープラス氏ら三氏の2013年ノーベル化学賞受賞決定は記憶に新しいところですが、三氏に受賞をもたらしたのは、化学反応における分子、特に生体分子の振る舞いをコンピュータでシミュレートする「計算分子科学」での業績でした。今回改めてスポットライトを浴びたこの計算分子科学の分野で、定番と評価されている事典が1998年刊の Encyclopedia of Computational Chemistry です。その後継となる全6巻の新しい大事典が、来年3月に刊行されることになりました。
本書 Computational Molecular Science は、計算化学およびその化学・生物学・材料科学への応用に関わる主要なトピックを取り上げて解説する学際的な事典です。特に、創薬化学に有用な生体分子に関する計算法・モデル化に力点を置いています。専門家以外でも読みやすい概説から専門知識をもつ読者を想定した総説記事まで、幅広いレベルの読者層に対応した記事を収録します。よく使われるソフトウェアパッケージについて詳しく解説するSoftware Reviewも、当分野の読者に有用となるでしょう。
本事典は以下のセクションによって構成されます。
- Computer and Information Science … ケモインフォマティクスで用いられる多様なテクニックや応用法
- Electronic Structure Theory … ab initio法、量子分子計算法や密度汎関数理論(DFT)に基づく分子計算
- Simulation Methods … 自由エネルギー計算法、分子動力学、モンテカルロ法、分子力学法など
- Software … 分子計算・モデリングのための商用ソフトおよびシェアウェアの具体例
- Structure and Mechanism … 生化学・生物物理学・材料科学・分子構造および動力学・反応機構といった分野への計算科学的手法の応用
- Theoretical and Physical Chemistry … 反応動力学・速度論・分光法
本事典は、レビュー誌WIREs Computational Molecular Science (2012年インパクトファクター 5.783) に2011~13年の間に掲載された全ての総説論文を転載収録したものです。