京都大学大学院理学研究科の大須賀 篤弘教授・依光 英樹准教授らによる、ジアリールアミンを用いたかさ高いハロゲン化アリールのアミノ化反応に関する報告がAsian Journal of Organic Chemistry (AJOC) に掲載されました。市販されていて空気中でも安定的なPd-PEPPSI錯体が、高収率で反応を進行させることが分かりました。有機LEDなどの機能性材料として注目が高まるトリアリールアミンの効率的合成につながることが期待されます。
- 論文 ⇒ Suzuki, Y., Fukui, N., Murakami, K., Yorimitsu, H. and Osuka, A. (2013), Amination of meso-Bromoporphyrins and 9-Haloanthracenes with Diarylamines Catalyzed by a Palladium–PEPPSI Complex. Asian Journal of Organic Chemistry, 2: 1066–1071. doi: 10.1002/ajoc.201300162 (2013年12月末まで無料公開中)
この論文は、掲載号 (December 2013) の表紙を飾っています。(右上の画像) 京都を感じさせる鮮やかな紅葉が目を奪い、壁に飾りたくなるくらいです。先日の記事で取り上げた「良い表紙画像を作るコツ」のお手本のような表紙ではないでしょうか。
- この論文の内容は、化学ニュースサイトChemistry Viewsでも紹介されています。 ⇒ PEPPSI for Thirsty Materials Chemists (December 6, 2013, Chemistry Views)