「金触媒」を用いた有機合成反応は、近年研究が非常に活発化し、天然物合成や機能性材料の合成への応用も進んでいるホットな研究領域です。
Israel Journal of Chemistryでは、この分野をリードする世界的な化学者のひとりである独ハイデルベルク大学のA. Stephen K. Hashmi教授を客員編集長に迎え、「均一系金触媒」をテーマにした特集号を発行しました。京都大学・大野 浩章准教授による総説 “Gold-Catalyzed Cascade Reactions of Alkynes for Construction of Polycyclic Compounds” (本文を読むにはアクセス権が必要です) をはじめ、当分野で注目される研究者による総説および原著論文9報を収載しています。
収載論文が扱う主題の一部 金触媒による複素環式および多環式化合物の合成/金触媒のためのリガンド/カスケード反応/酸化的C-C結合形成および脱水反応
- 同号の目次: Table of Contents (November 2013: Volume 53, Issue 11-12)
- 客員編集長A. Stephen K. Hashmi教授によるEditorial: Hashmi, A. S. K. (2013), Homogeneous Gold Catalysis – A Hot Spot of Innovation. Isr. J. Chem., 53: 847. doi: 10.1002/ijch.201310010 (無料公開)