溶媒・触媒をともに使わない有機合成反応は、廃棄物を減らし環境への負荷を抑えるために注目が高まり、近年報告が増えています。この分野における最近十年間の成果をまとめた総説が、サステイナブルケミストリー・グリーンケミストリーの専門誌ChemSusChemに掲載されました。
マイクロウェーブ・超音波照射・高速ボールミリング・加熱などの手法を用いた反応の成功例が多数紹介されており、環境にやさしい反応をめざす化学者にヒントを与えてくれそうです。
- 論文 ⇒ Gawande, M. B., Bonifácio, V. D. B., Luque, R., Branco, P. S. and Varma, R. S. (2014), Solvent-Free and Catalysts-Free Chemistry: A Benign Pathway to Sustainability. ChemSusChem, 7: 24–44. doi: 10.1002/cssc.201300485 (無料公開中)