Reactive Intermediates in Organic Chemistry: Structure, Mechanism, and Reactions
Maya Shankar Singh
ISBN: 978-3-527-33594-7
Paperback / 296 pages / March 2014
US $80.00
ほとんどの有機合成反応は多段階反応で、各段階で反応中間体が生成します。それらの反応中間体は一般に短寿命で、反応性が高いため単離が困難ですが、反応機構を正しく理解するには、反応中間体の存在や性質・構造についての知識が欠かせません。
大学院生を対象にした教科書として書かれた本書は、主要な中間体をカルボカチオン、カルバニオン、ラジカルといった種別に分け、それぞれの生成反応・性質・立体化学・安定性・反応性などの情報を分かりやすく提示します。反応中間体に焦点を絞った教科書は他にほとんど例がないため、反応機構の理解をめざす読者には不可欠な一冊としておすすめします。
著者Maya Shankar Singh教授(Banaras Hindu University)はインドの有機合成化学者で、国際的な化学誌に多数の論文を発表する傍ら、有機化学の教科書2冊の執筆経験もあります。
本書の目次 ⇒ 詳しい目次はこちら (Table of Contentsをご覧下さい)
1 Introduction
2 Carbocations
3 Carbanions
4 Radicals
5 Carbenes
6 Nitrenes
7 Miscellaneous Intermediates