Chemistry and the Sense of Smell
Charles S. Sell
ISBN: 978-0-470-55130-1
Hardcover / 484 pages / April 2014
US$ 149.95
本書は「匂いの化学」についての最新の知識をまとめた一冊です。以下をはじめとする多岐にわたる主題を取り上げ、内容を深く掘り下げつつ分かりやすく解説しています。
- 嗅覚の生物学的・生化学的メカニズム
- 匂いの化学分析法
- 嗅覚障害や老化による影響など、嗅覚と人の健康・生活との関係
- 自然が生み出す芳香・臭いとしてテルペノイドやシキミ酸などの化合物や人の体臭
- 匂い成分の製造法(シトラールやメントールなど基本的な芳香化合物の合成法、テルペノイドの代表的な工業的合成法、主要な香水成分の合成法)
- 新規な芳香成分を開発するうえでの留意点(安全性・製造コスト・市場トレンドなど)
- 化合物の分子構造と匂いとの複雑な関係
豊富な図版や参考文献とともに匂い・香料の化学の全体像を一冊でカバーする本書は、化学者が知識を整理したり、研究の過程で生じた不明な点を調べたりするための参考書として最適です。香料・化粧品化学およびその関連分野の研究者・技術者・学生に、当分野の基本書としておすすめします。
本書を執筆したCharles Sell博士は、世界最大の香料メーカーであるジボダン(Givaudan)社に長年勤める有機合成化学者で、芳香化合物の合成・製造および嗅覚の研究に豊富な経験を持つ専門家です。
本書の目次
Introduction
- Why Do We Have a Sense of Smell? ⇒ 試読用に無料公開 (PDF)
- The Mechanism of Olfaction
- Analysis and Characterisation of Odour
- The Sense of Smell in Our Lives
- The Scents of Nature
- Manufacture of Fragrance Ingredients
- The Design of New Fragrance Ingredients
- The Relationship Between Molecular Structure and Odour
- Intellectual Challenges in Fragrance Chemistry and the Future
Glossary
Index