「マイカーがあると便利だけど、洗車が面倒で」という人は多いと思います。そんな人に朗報となる技術が、近く実現するかもしれません。
日産の欧州法人は、同社のコンパクトカー「ノート」に、車体表面に泥はねなどの汚れがこびりつかず自然にきれいになる「セルフ・クリーニング(自己洗浄性)」機能をもつ塗装を施した試作車を世界で初めて開発し、その効果を示す映像をYouTubeで公開しました。車体の半分だけにこの塗装を施し、汚れ方の違いを比較するこの動画は、4月24日の公開後、30日現在で既に300万回以上再生された人気動画となっています。
今回の試作車に採用されたのは、UltraTech International Inc.社が開発・販売するコーティング技術「Ultra-Ever Dry」で、超撥水性・撥油性を兼ね備えることにより、雨・泥・油など多様な種類の汚れを寄せ付けない性質をもちます。
欧州日産では、今後数か月にわたって、さまざまな実地条件の中でこの塗装の効果をテストする予定です。現段階ではこの塗装を特定車種の標準装備とする予定はありませんが、将来的には追加オプションとして提供することを検討中とのことで、実現が待たれます。
ソース
- Nissan unveil self-cleaning prototype (April 29, 2014, Materials Views)
関連書
Self-Cleaning Materials and Surfaces: A Nanotechnology Approach
Dr Walid A. Daoud (Editor)
ISBN: 978-1-119-99177-9
Hardcover / 366 pages / July 2013
$185.00
※ 第1章 Superhydrophobicity and Self-Cleaning を無料で試読できます(PDF)