日本で10月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。最新刊の化学書2点が上位に登場しました。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Fundamentals of Organometallic Catalysis
Dirk Steinborn, Alexander Harmsen (Translator)
ISBN: 978-3-527-32717-1
Paperback / 472 pages / October 2011
ドイツ語で出版されて好評を博した、有機金属化学の教科書の英語版です。上級の学部生および大学院生を対象読者として想定しています。有機反応に加えて生体関連反応も取り扱い、触媒機構の重要な側面を詳しく論じるほか、工業的な応用などの情報も追加しています。各章には、自習に役立つQ&Aも付いています。
2位 Boronic Acids: Preparation and Applications in Organic Synthesis, Medicine and Materials, Second, Completely Revised Edition, 2 Volume Set
Dennis G. Hall (Editor)
ISBN: 978-3-527-32598-6
Hardcover / 726 pages / October 2011
大成功を収めた旧版を基に、内容の約50%を刷新した大幅改訂版です。高名なDennis Hallを編者に、優れた研究者から寄稿を得て、ボロン酸に関する最新の知見を全2巻にまとめた本書は、当分野で必須の参考図書といえます。
3位 LTE - The UMTS Long Term Evolution: From Theory to Practice, 2nd Edition
Stefania Sesia, Issam Toufik, Matthew Baker
ISBN: 978-0-470-66025-6
Hardcover / 792 pages / August 2011
8月から3か月連続でランクイン。好評の旧版を改訂し、LTE・LTE-Advancedについての最新の知識を盛り込んだ本書は、LTE技術の実用的な側面に加えて、その根底にある理論まで理解できるよう編集されています。
4位 Organo Main Group Chemistry
Kin-ya Akiba
ISBN: 978-0-470-45033-8
Paperback / 288 pages / August 2011
当ブログに寄稿をいただいた秋葉先生のご著書が2度目のランクインです。秋の化学系学会での展示販売でも好評でした。
→ 「著者が語るWiley新刊 – 第1回 秋葉 欣哉先生 “Organo Main Group Chemistry”」
5位 Applied Longitudinal Analysis, 2nd Edition
Garrett M. Fitzmaurice, Nan M. Laird, James H. Ware
ISBN: 978-0-470-38027-7
Hardcover / 740 pages / August 2011
縦断的研究から得られたデータを分析するための最新のテクニックを解説する好評書の第2版。保健・医学から社会・行動科学まで幅広い分野で使える分析法を、実用的な見地から説明します。今回の改版にあたっては以下の6章が追加されました。Fixed effects and mixed effects models / Marginal models and generalized estimating equations / Approximate methods for generalized linear mixed effects models / Multiple imputation and inverse probability weighted methods / Smoothing methods for longitudinal data / Sample size and power
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