<新刊紹介> Side Reactions in Organic Synthesis II|「有機合成の落とし穴」原著の続編、芳香族置換反応で起こる副反応の避け方をまとめる

Side Reactions in Organic Synthesis II: Aromatic SubstitutionsSide Reactions in Organic Synthesis II: Aromatic Substitutions
 Florencio Zaragoza Dorwald
 ISBN: 978-3-527-33721-7
 Paperback / 312 pages / July 2014
 US$ 110.00

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本書は、2004年に同じ著者が出版し好評を博した Side Reactions in Organic Synthesis: A Guide to Successful Synthesis Design (邦訳『有機合成の落とし穴 -失敗例から学ぶ成功への近道』(丸善・2009年) の十年ぶりの続編です。

有機合成の教科書や論文では反応の成功例が数多く書かれていますが、実験で予期しなかった副反応に悩まされることは珍しくありません。しかし、各反応についてそういった限界や落とし穴を調べるのはなかなか困難です。その目的に大いに役立ち、落とし穴を避ける手助けをしてくれるのが本書です。

前著が脂肪族置換反応を中心に扱ったのに対し、今回の続編は芳香族置換反応に焦点を当てています。反応の種類別に分かりやすく章立てがされているため、必要な反応に関する記述を素早く探し出せます。各章は「フリーデル・クラフツ アシル化反応」のような重要な反応を取り上げ、そこで見られる副反応の過程とその抑え方、さらに反応を最適化し収率を改善するためのテクニックを詳細に解説しています。

大学院生を中心とする有機合成分野の幅広い読者に、実験計画立案の際に手元に備えておきたい参考書としておすすめします。

 各章の構成  → さらに詳しい目次はこちら (Table of Contentsで”See More”をクリック)

1 Electrophilic Alkylation of Arenes
2 Electrophilic Olefination of Arenes
3 Electrophilic Arylation of Arenes
4 Electrophilic Acylation of Arenes
5 Electrophilic Halogenation of Arenes
6 Electrophilic Formation of Aromatic C–N Bonds
7 Electrophilic Formation of Aromatic C–S Bonds
8 Aromatic Nucleophilic Substitutions

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