Angewandte Chemieから「マックス・プランク石炭研究所創立100周年記念」特集号(無料公開中)

Max-Planck-Institut für KohlenforschungAngewandte Chemie International Editionの最新号 (Volume 53, Issue 33: August 11, 2014) は、ドイツの有力な化学研究機関 Max-Planck-Institut für Kohlenforschung(マックス・プランク石炭研究所)の創立100周年記念号として発行されました。 icon_free現在、全収載論文を無料公開中です。

今からちょうど100年前の1914年、炭鉱地域に隣接するミュールハイムに設立された同研究所は、石炭の利用法の開発に主眼を置き、当初から化学の基礎研究、特に触媒研究に力を注ぎました。潤沢な研究予算とすぐれた人材に恵まれた同研究所は、100年間の歴史を通じて、初代所長Franz FischerとHans Tropschによる「フィッシャー・トロプシュ反応」、次の所長Karl Zieglerの「ツィーグラー触媒」によるエチレンの低圧重合法、Kurt Zoselによる超臨界CO2を用いたコーヒー豆からの脱カフェイン法など、科学的・産業的に大きなインパクトをもつ輝かしい発見を次々と世に送り出してきました。

今回の特集号では、同研究所の歴史を振り返るとともに、現在所属する研究者による成果を伝えるエッセイや論文を多数収載しています。

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List所長とともに同研究所の各部門長を務めるManfred T. Reetz, Alois Fürstner, Ferdi Schüth, Walter Thielの4氏も、それぞれエッセイを寄稿しています。中でもReetz氏の25ページにわたる長大なエッセイは、同研究所の100年史を回顧するもので、ドイツの化学史に興味のある人なら見逃せない内容となっています。

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