Israel Journal of Chemistryから「計算分子生物物理学」特集号 － 2013年ノーベル化学賞の受賞テーマ、受賞者Martin Karplus氏の総説を含む関連論文を収載

イスラエル化学会の公式誌Israel Journal of Chemistryの最新号 (Volume 54, Issues 8-9: August 2014) は、Computational Molecular Biophysics（計算分子生物物理学）をテーマとする特集号として発行されました。

2013年ノーベル化学賞は、生体分子の挙動をシミュレートする「分子動力学法」(Molecular Dynamics)への貢献によってMartin Karplus, Michael Levitt, Arieh Warshelの三氏が共同受賞しました。Levitt・Warshelの両氏は現在米国の大学に籍を置いていますが、ともに若手時代はイスラエルの高名な研究機関ワイツマン科学研究所でShneior Lifson教授（2001年没）に師事しました。さらに、両氏にノーベル賞受賞をもたらした業績の中でも、同研究所の研究員時代の成果が大きな比重を占めています。今回の特集号は、そのようにイスラエルに縁の深いノーベル化学賞授賞を記念して編纂されたもので、受賞者Karplus氏自身による総説を含む論文約30報を掲載しています。

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• 目次：　Table of Contents
• 同号の客員編集長を務めたワイツマン科学研究所・Yaakov Levy上級研究員と米ジョージア工科大・Jeffrey Skolnick教授によるEditorial：　Levy, Y. and Skolnick, J. (2014), Guest Editorial: Computational Molecular Biophysics: 40 Years of Achievements. Isr. J. Chem., 54: 1039–1041. doi: 10.1002/ijch.201410011