日本で10月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。当月は、このブログでもご紹介してきた注目の化学書「グリーンの保護基 第5版」が刊行され、他を大きく引き離して堂々トップとなりました。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, 5th Edition
Peter G. M. Wuts
ISBN: 978-1-118-05748-3
Hardcover / 1448 pages / October 2014
有機合成における保護基の導入と脱保護に関するテクニックを網羅し、世界中の化学研究室で愛用される参考書「グリーンの保護基」の待望の改訂版。実行したい合成反応に必要な保護・脱保護を行うための反応条件を、データベース検索よりもはるかに素早く見つけ出せるのに加え、豊富なレファレンスを収録し、必要に応じて原論文を参照できます。最近の研究の展開を反映して各章の記述をアップデートしたほか、2800件以上の新しいレファレンスを追加しています。
2位 An Introduction to Modern Cosmology, 2nd Edition
Andrew Liddle
ISBN: 978-0-470-84835-7
Paperback / 200 pages / March 2003
学部生向けの現代宇宙論入門書。改訂から十年近くを経ても古びることなく定番教科書としての地位を守っています。
3位 Design and Development of Aircraft Systems, 2nd Edition
Ian Moir, Allan Seabridge
ISBN: 978-1-119-94119-4
Hardcover / 334 pages / December 2012
航空機設計・開発の全体像が分かる好評書。この改訂版では、無人機などの新しい主題も取り入れています。
4位 Correspondence Analysis: Theory, Practice and New Strategies
Eric J. Beh, Rosaria Lombardo
ISBN: 978-1-119-95324-1
Hardcover / 592 pages / September 2014
カテゴリカルデータの解析手法として過去20年間に大きな進歩を遂げた「レスポンデンス分析」について、その発展の歴史的な過程や主要なトピックを論じます。
5位 Drug Discovery for the Treatment of Addiction: Medicinal Chemistry Strategies
Brian S. Fulton
ISBN: 978-0-470-61416-7
Hardcover / 358 pages / September 2014
創薬化学の重要なターゲットのひとつである薬物依存症について、化学者が理解しておくべき知識をまとめた一冊。麻薬・覚せい剤・抑制薬・ニコチンなど多様な薬物への依存症の治療薬に関する情報を網羅しています。
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