有機-無機ハイブリッドのペロブスカイト結晶を用いた太陽電池は、2009年に桐蔭横浜大学・宮坂力教授の研究室によって開発されました。エネルギー変換効率が2009年当時の3.8%から2014年には最大19.3%に達するという著しい性能向上を示し、次世代の太陽電池として期待を集めています。
このほど、当分野の有力な研究者のひとりである韓国・Sungkyunkwan 大学のNam-Gyu Park教授らは、ペロブスカイト結晶の基礎的な物性から太陽電池の作製方法までを網羅する総説を、ナノ科学・ナノテクを専門とする論文誌Smallに発表しました。急速に進歩する当分野の最新の研究成果を体系的にまとめた総説としておすすめします。
- 論文 ⇒ Jung, H. S. and Park, N.-G. (2014), Perovskite Solar Cells: From Materials to Devices. Small. doi: 10.1002/smll.201402767 (本文を読むにはアクセス権が必要です)