日本で12月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。化学書「グリーンの保護基 第5版」の勢いが止まらず、10月から3か月連続で1位となりました。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, 5th Edition
Peter G. M. Wuts
ISBN: 978-1-118-05748-3
Hardcover / 1448 pages / October 2014
有機合成における保護基の導入と脱保護に関するテクニックを網羅し、世界中の化学研究室で愛用される参考書「グリーンの保護基」の待望の改訂版。実行したい合成反応に必要な保護・脱保護を行うための反応条件を、データベース検索よりもはるかに素早く見つけ出せるのに加え、豊富なレファレンスを収録し、必要に応じて原論文を参照できます。最近の研究の展開を反映して各章の記述をアップデートしたほか、2800件以上の新しいレファレンスを追加しています。
2位 An Introduction to Essential Algebraic Structures
Martyn R. Dixon, Leonid A. Kurdachenko, Igor Ya Subbotin
ISBN: 978-1-118-45982-9
Hardcove / 240 pages / November 2014
近代代数学の基本概念を理解するための入門書として、集合論・記数法・群論・環論・体論など幅広い分野のトピックを取り上げて論じます。章末問題が読者の理解を助けます。
3位 The Chemistry of Organogold Compounds, 2 Volume Set
Edited by Zvi Rappoport, Ilan Marek, Joel F. Liebman
ISBN: 978-1-118-43873-2
Hardcover / 1232 pages / December 2014
オンライン事典 Patai’s Chemistry of Functional Groups(パタイの官能基化学 / 参考記事)に収載された有機金化合物に関する最近の記事を抜粋して2巻本にまとめたのが本書です。有機金化合物の合成と応用、金表面を利用したペプチド合成、有機金化合物を用いたナノ構造の合成と操作などに主眼を置き、近年発展の著しいこの分野の最新状況を伝えます。
4位 Catalytic Arylation Methods: From the Academic Lab to Industrial Processes
Anthony J. Burke, Carolina Silva Marques
ISBN: 978-3-527-33518-3
Hardcover / 528 pages / December 2014
本書は有機合成化学においてホットな研究分野のひとつとなっている触媒的アリール化反応とその工業的応用についての最新知識を一冊にまとめたものです。新規性・効率性・環境への配慮といった観点から重要な反応を取り上げ、反応のタイプ別に章分けして解説を加えています。C-H結合活性化、鉄触媒・金触媒によるカップリング反応、付加環化反応、アリールホウ素試薬の使用といった主題が論じられます。
5位 Magnetohydrodynamic Stability of Tokamaks
Hartmut Zohm
ISBN: 978-3-527-41232-7
Paperback / 240 pages / November 2014
独マックス・プランク・プラズマ物理研究所でDirectorを務める著者が大学院生向けに行った講義に基づき、トカマクにおける電磁流体力学的安定性についての諸問題を論じます。
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