1981年にノーベル化学賞を受賞した故・福井謙一教授の業績に代表されるように、日本は理論化学の分野で豊かな伝統をもち、その発展に大きく寄与してきました。International Journal of Quantum Chemistry 誌がこのほど発行された Theoretical Chemistry in Japan (日本の理論化学)を主題とする特集号には、その最新の成果を伝える総説7報を日本人理論化学者が寄稿しています。
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同号の客員編集長を務めた早稲田大学先進理工学部・中井 浩巳教授と山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・常田 貴夫教授のお二人は、日本における理論化学の発展過程を歴史的に概観する巻頭言も寄稿されています。また同号の表紙(右画像)を飾ったのは、京都大学福井謙一記念研究センター・諸熊 奎治教授、北海道大学大学院理学研究院・武次 徹也教授、同・前田 理准教授らによるIRC計算に関する総説です。(いずれも無料公開中)