日本で1月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。先日の記事でご紹介した有機合成の教科書の改訂版”Reactions and Syntheses: in the Organic Chemistry Laboratory”が、3か月連続トップにいた「グリーンの保護基」を抜いて新たに第1位となりました。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Reactions and Syntheses: in the Organic Chemistry Laboratory, 2nd, Completely Revised and Updated Edition
Lutz F. Tietze, Theophil Eicher, Ulf Diederichsen, Andreas Speicher
ISBN: 978-3-527-33814-6
Paperback / 668 pages / January 2015
機合成に欠かせない有用性の高い有機合成反応を取り上げ、それぞれの標準的な実験法を記述するベストセラー教科書の最新改訂版です。料理のレシピのように分かりやすい実験法の記述や各反応の理論的背景や逆合成解析についての充実した解説といった伝統を守りながら、「ドミノ反応」を扱う第5章を追加するなど近年の研究の新展開を反映しています。
2位 Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, 5th Edition
Peter G. M. Wuts
ISBN: 978-1-118-05748-3
Hardcover / 1448 pages / October 2014
有機合成における保護基の導入と脱保護に関するテクニックを網羅し、世界中の化学研究室で愛用される参考書「グリーンの保護基」の待望の改訂版。実行したい合成反応に必要な保護・脱保護を行うための反応条件を、データベース検索よりもはるかに素早く見つけ出せるのに加え、豊富なレファレンスを収録し、必要に応じて原論文を参照できます。最近の研究の展開を反映して各章の記述をアップデートしたほか、2800件以上の新しいレファレンスを追加しています。
3位 Encyclopedia of Automotive Engineering
Edited by David Crolla
ISBN: 978-0-470-97402-5
Hardcover / 4101 pages / January 2015
FISITA(国際自動車技術会連盟)とWileyとの共同出版による全6巻の自動車工学大事典。これまで多数の文献に散在していた自動車工学の最新知識を集大成した包括的な情報源です。専用ウェブサイトで試読用記事を無料公開中。
4位 Handbook of Digital Imaging
Edited by Michael Kriss
ISBN: 978-0-470-51059-9
Hardcover / 1824 pages / December 2014
画像の取得・保存・表示など、デジタル・イメージングの科学技術の最新状況を解説する全3巻の総合的な事典です。光学、センサ、画質、制御、カラーエコードとデコード、圧縮、ディスプレイなどを取り上げた収録記事がテーマに沿って配列され、画像の取得から出力までの流れを順に追うことができます。
5位 Ceramic Matrix Composites: Materials, Modeling and Technology
Narottam P. Bansal, Jacques Lamon
ISBN: 978-1-118-23116-6
Hardcover / 712 pages / November 2014
軽量で耐熱性にすぐれた材料として利用が広がるセラミックマトリックス複合体(CMC)の基本的性質から応用までを多角的に論じる解説書です。
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