日本で3月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。新年度直前とあって、化学・統計学などの教科書が上位を占めました。また第5位にランクインしたのは、亜鉛触媒を用いた有機合成反応に関する初の参考書です。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Biochemical Engineering: A Textbook for Engineers, Chemists and Biologists
Shigeo Katoh, Jun-ichi Horiuchi, Fumitake Yoshida
ISBN: 978-3-527-33804-7
Paperback / 328 pages / January 2015
神戸大学・加藤 滋雄名誉教授らによる好評教科書に、近年の新展開を踏まえて大幅な増補改訂をくわえた6年ぶりの新版です。バイオプロセスに化学工学の原理を応用するという中心テーマは維持しながら、生体分子認識アッセイやバイオプロセス制御といった新しい主題についての章・記述が追加されました。バイオプロセス制御に関する新章は、同分野の専門家として名高い北見工業大学・堀内 淳一教授が執筆しています。
2位 Foundations of Linear and Generalized Linear Models
Alan Agresti
ISBN: 978-1-118-73003-4
Hardcover / 472 pages / February 2015
多くの統計学教科書を手がけて成功を収めてきた米フロリダ大学のAlan Agresti名誉教授による、線形モデルの原理と使用例を解説する入門的教科書。Rを用いた解析例や、読者の理解を確認するための例題も豊富に収録しています。
3位 The Organometallic Chemistry of the Transition Metals, 6th Edition
Robert H. Crabtree
ISBN: 978-1-118-13807-6
Hardcover / 520 pages / April 2014
イェール大学のロバート・クラブトリー (Robert H. Crabtree) 教授による、遷移金属の有機金属化学に関する代表的な教科書の5年ぶりの改訂版。詳しい内容はこちらの記事をご覧下さい。
4位 Semiconductor Electrochemistry, 2nd Edition
Lutz F. Tietze, Theophil Eicher, Ulf Diederichsen, Andreas Speicher
ISBN: 978-3-527-33814-6
Paperback / 668 pages / January 2015
半導体の電気化学についての教科書として成功した初版を15年ぶりに改訂。ホットな研究主題であるナノ粒子を扱う新章を追加したほか、半導体電極への色素蒸着などに関する記述が増補されました。
5位 Zinc Catalysis: Applications in Organic Synthesis
Edited by Stephan Enthaler, Xiao-Feng Wu
ISBN: 978-3-527-33598-5
Hardcover / 328 pages / February 2015
有機合成の分野で近年注目が高まる亜鉛触媒に焦点を当て、研究の新展開を総合的に解説する初めての参考書です。亜鉛触媒を用いる幅広い有機変換反応や結合形成反応を取り上げるほか、全合成への応用についても一章を充てています。
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