有機化学の研究者・学生の方なら、図書館でWileyの書籍シリーズ Organic Reactions を手にしたことのある人は少なくないでしょう。しかしこのシリーズがオンライン化されていることはご存じでしたか? オンライン版の紹介に入る前に、まずは書籍シリーズ Organic Reactions がどういうものかをご説明します。
Wileyの書籍シリーズ Organic Reactions とは
- Organic Reactions は、1942年に創刊され現在も刊行が続く、Wileyの伝統ある書籍シリーズです。2015年8月末現在、86巻・約270章を出版済みです。
- 各章は、光延反応、ヒドロホルミル化反応、鉄触媒によるクロスカップリング反応、ワッカー酸化といった重要性・有用性の高い反応タイプに焦点を当てた総説になっています。反応機構・立体化学・適用範囲と限界・副反応・合成への応用・他の手法との比較・実験法などが分かりやすい構成で記述されています。
- Organic Reactions を参照することによって、例えば[4+3]型付加環化反応にどのようなバリエーションがあるかといったように、特定の反応タイプの全体像を理解した上で、目的に合った反応を見つけることができます。SciFinderのように膨大な数の反応を収録するデータベースからでは得られない、反応タイプについての総合的・体系的な知識を身につけるのに役立ちます。
- 長い歴史をもつOrganic Reactions の各章の執筆者には、Arthur C. Cope, E. J. Corey, Carl Djerassi, 向山光昭、野依良治ら世界的な有機化学者が名前を連ねています。彼らがハンドピックで選んだ20万以上の反応例とともに、権威ある解説を提供します。
オンライン版はここが便利
- Organic Reactionsオンライン版は、冊子体と同じすぐれた内容を、ご契約機関のネットワーク内から24時間いつでも、同時アクセス無制限でご利用いただけます。
- 全文検索に加えて、cycloadditon(付加環化反応)のような反応タイプに関する章を抽出したり、構造式・反応式を作図してそれが含まれる章を検索するなど、冊子体にはないパワフルな検索機能を使って必要な箇所をピンポイントで見つけることができます。
Organic Reactions オンライン版の使い方
1. Organic Reactions に収録された各章は、章の表題順(Articles by Title)または冊子体の巻号順(Browse by Volume)に並べた中から選んで読むことができます。さらに、反応タイプを一覧の中から選んで、該当する反応を含む章を抽出することもできます。(下図)
2. 各章はセクションに分かれ、その章が扱う反応タイプの機構・立体化学・適用範囲と限界・副反応・合成への応用・他の手法との比較・実験法などが豊富な反応例とともに論じられます。保存や印刷に適したPDF版をダウンロードしたり、レファレンスリンクをたどって引用文献を参照することもできます。
3. 全文検索に加えて、構造式・反応式を付属のツールで作図またはアップロードして、それを含む章を検索できます。触媒・溶媒・温度などの反応条件を指定して検索結果を絞り込むこともできます。
詳しい情報はウェブでもご覧いただけます www.wileyonlinelibrary.com/db/or
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