日本で11月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。植物の生化学・分子生物学に関する人気教科書”Biochemistry and Molecular Biology of Plants”の改訂第2版が4カ月連続で首位を守りました。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Biochemistry and Molecular Biology of Plants, 2nd Edition
Edited by Bob B. Buchanan, Wilhelm Gruissem, Russell L. Jones
ISBN: 978-0-470-71421-8
Paperback / 1280 pages / August 2015
カリフォルニア大学バークレー校のBob B. Buchanan名誉教授らによる、植物の生化学・分子生物学を総合的に扱う定評ある教科書の改訂第2版です、2000年に出版された初版は大成功を収め、その充実した内容と分かりやすさで名著としての評価を確立しています。今回の第2版は、その後の研究の新展開を盛り込むため大幅に改訂され、半分以上の章が書き直されました。またシグナル伝達と病原体応答に関する章が新たに追加されました。
2位 Bioinformatics and Functional Genomics, 3rd Edition
Jonathan Pevsner
ISBN: 978-1-118-58178-0
Hardcover / 1160 pages / September 2015
バイオインフォマティクスとゲノミクスに関する好評教科書の最新改訂版。2009年に出版された旧版を、急速に発展するこの分野の最新知識をカバーするため大幅に改訂しています。特に次世代シーケンシングについては新たに一章を設けて詳述しています。当分野を学び始めた学生や、他分野の研究者でバイオインフォマティクス・ゲノミクスをツールとして利用したい人に最適です。
3位 Methodological Developments in Data Linkage
Katie Harron, Harvey Goldstein, Chris Dibben
ISBN: 978-1-118-74587-8
Hardcover / 296 pages / October 2015
近年の大規模な行政データベースの増加に伴い、複数の調査データ間のマッチングを行うデータリンケージの重要性が高まり、そのための新しい手法が相次いで生まれています。本書は、データリンケージの最新の手法を、法的またはセキュリティ上の課題なども考慮しながら詳細に論じます。
4位 Subduction Dynamics: From Mantle Flow to Mega Disasters
Edited by Gabriele Morra, David A. Yuen, Scott D. King, Sang Mook Lee, Seth Stein
ISBN: 978-1-118-88885-8
Hardcover / 210 pages / October 2015
2つのプレートが出会った場所で一方が沈み込む「沈み込み帯」のダイナミクスは、巨大地震とそれに伴う津波の発生メカニズムを理解するために極めて重要で、活発に研究されています。本書は2012年8月に韓国・済州島で開かれた学会での発表を基にしており、沈み込みのプロセスが引き起こす多様な現象について論じています。
5位 Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, 5th Edition
Peter G. M. Wuts
ISBN: 978-1-118-05748-3
Hardcover / 1448 pages / October 2014
有機合成における保護基の導入と脱保護に関するテクニックを網羅し、世界中の化学研究室で愛用される参考書「グリーンの保護基」の待望の改訂版。実行したい合成反応に必要な保護・脱保護を行うための反応条件を、データベース検索よりもはるかに素早く見つけ出せるのに加え、豊富なレファレンスを収録し、必要に応じて原論文を参照できます。最近の研究の展開を反映して各章の記述をアップデートしたほか、2800件以上の新しいレファレンスを追加しています。
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