東北大学大学院生命科学研究科・佐々木 誠教授、不破 春彦准教授らによる論文が、Chemistry - A European Journalの最新号(Volume 22, Issue 20: May 10, 2016)に掲載され、同誌の注目論文Hot Paperに選ばれるとともに、掲載号の表紙(右図)を飾りました。また同号には”Cover Profile”として著者らがインタビューに答え、今回の表紙デザインの狙いや、研究の過程で直面した困難、今後の研究課題を語っています。
佐々木教授、不破准教授らは、2014年にAngewandte Chemie International EditionにCommunication(短報)として発表した論文で、海産シアノバクテリアLyngbya種から単離された二次代謝産物(–)-Lyngbyaloside B(リングビアロシドB)の初の全合成を達成すると同時に、それまで提案されていた立体構造を訂正し、完全に決定したことを報告しました。今回の論文(Full Article)は、2014年の論文で示された全合成の工程と構造研究の詳細を報告するものとなっています。
- 論文 H. Fuwa, N. Yamagata, Y. Okuaki, Y. Ogata, A. Saito, M. Sasaki, Total Synthesis and Complete Stereostructure of a Marine Macrolide Glycoside, (−)-Lyngbyaloside B. Chem. Eur. J. 2016, 22, 6815. (本文を読むにはアクセス権が必要です)
- 著者インタビュー Cover Profile (無料公開中)
■ Chemistry - A European Journalでは、エディターが特に重要性を認めた論文を Hot Paperに選んでいます。
⇒ 最近 Hot Paper に選ばれた論文