触媒化学の専門誌Advanced Synthesis & Catalysisは、2016年4月28日号(Volume 358, Issue 9)を、Gold Catalysis – Quo Vadis? (金触媒はどこへ向かう?)と題した特集号として発行しました。同号の共同客員編集長を務めたAntonio M. Echavarren(スペイン・カタルーニャ化学研究所(ICIQ))、A. Stephen K. Hashmi(独ハイデルベルク大学)、F. Dean Toste(カリフォルニア大学バークレー校)の3人は、いずれも金触媒研究を代表する世界的な化学者です。
同号の収録内容を読む
- 目次: Special Issue: Gold Catalysis – Quo Vadis? (下の巻頭言および一部のオープンアクセス論文を除き、論文の本文を読むにはアクセス権が必要です)
- 客員編集長の巻頭言: Echavarren, A. M., Hashmi, A. S. K. and Toste, F. D. (2016), Gold Catalysis – Steadily Increasing in Importance. Adv. Synth. Catal., 358: 1347. doi:10.1002/adsc.201600381 (無料公開)
金触媒は過去数十年にわたってホットな研究分野であり続け、現在も衰えることなく新しい研究成果を生み出しています。本号は炭酸塩およびエステルを用いたジイン基質の金触媒反応、金触媒によるアルキンのN-およびO-官能基化反応をそれぞれテーマとする総説に加えて、金触媒の化学の多様な広がりを伝える原著論文を収載しています。