今週初め、トムソン・ロイターから2015年ジャーナル・インパクトファクター (IF) が発表されました。それに基づきWileyは、ChemPubSoc Europe (欧州各国化学会の連合体)およびドイツ化学会とWiley-VCHが共同出版する各誌の最新IFをまとめ、化学ニュースサイト Chemistry Viewsで公開しました。Wiley-VCH は ChemPubSoc Europe と Chemistry – A European Journal をはじめとする多くの化学ジャーナルを、またドイツ化学会と Angewandte Chemie International Edition (ACIE) を共同で発行しています。
- 2015 Impact Factors of ChemPubSoc Europe Journals (April 16, 2016, Chemistry Views)
ACIEの2015年IFは11.709で、前年の11.261を上回りました。また上の記事によると、ACIEが2015年に掲載した論文数(Citable Items = インパクトファクターの計算に用いられる論文数)は2,600報を超え(2,629)、ライバル誌であるJournal of the American Chemical Society (JACS) の論文数2,379を初めて上回ったとのことです。JACSの掲載論文数は、2009年の3,332報から6年間で29%減少したのに対し、ACIEは同じ期間で60%以上論文数を増やしており、対照的なトレンドとなっています。
Chemistry – A European JournalなどACIE以外のジャーナルのIFについては上のリンク先記事を、またChemistry – An Asian Journalをはじめとする The Asian Chemical Editorial Society (ACES、日本化学会を含むアジア太平洋地域の13化学会の連合体)のジャーナルのIFについてはこちらの記事をご参照下さい。