Wiley-VCHは、各国化学会と共同出版する各ジャーナルで2016年7月に最も多くのアクセスを集めた論文(Most Accessed Article)を発表しました。そのうちAsian Journal of Organic Chemistry誌では、大阪工業大学工学部応用化学科の小林 正治准教授、益山 新樹教授らによるシクロペンチルメチルエーテル(CPME)を溶媒とするGrignard反応に関する論文が、前月(6月)に続き2か月連続で最多アクセス論文となりました。この論文で小林准教授らは、約10年前に開発された新規エーテル系溶媒CPMEを用いたGrignard反応について体系的に実験を行い、反応後のCPMEが高効率で回収・リサイクル可能で、またタモキシフェンやトラマドールなどの医薬品の合成に応用できることを明らかにしました。
- 小林准教授らの論文 S. Kobayashi, K. Shibukawa, Y. Miyaguchi, A. Masuyama, Grignard Reactions in Cyclopentyl Methyl Ether, Asian J. Org. Chem. 2016, 5, 636. (オープンアクセス)
この論文をはじめ、各ジャーナルの7月の最多アクセス論文は、化学ニュースサイトChemistry Viewsで紹介されています。
- Most Accessed Articles: July 2016 (August 11, 2016, Chemistry Views)