岐阜大学工学部・村井 利昭教授らのグループは、新たに開発した有機化合物5-アミノチアゾールの誘導体がpH変化に応答して多彩な色で発光するとともに、酸の添加量の調整によって白色発光を実現することを明らかにしました。この成果は、8月にWiley-VCHのChemistryOpen誌で報告されました。
村井教授は、昨日Wiley-VCHの化学ニュースサイトChemistry Viewsに掲載されたインタビュー記事の中で、今回の研究の背景と意義を語っています。
- インタビュー記事 New Concepts for White-Light Emission (September 6, 2016, Chemistry Views)
- 論文 Yamaguchi, K., Murai, T., Guo, J.-D., Sasamori, T. and Tokitoh, N. (2016), Acid-Responsive Absorption and Emission of 5-N-Arylaminothiazoles: Emission of White Light from a Single Fluorescent Dye and a Lewis Acid. ChemistryOpen. (オープンアクセス)
この研究成果については、岐阜大学と科学技術振興機構(JST)がプレスリリースを発表し、またChem-Stationさんが「スポットライトリサーチ」として、論文の筆頭著者となった山口きららさんへのインタビューを掲載しています。